高卒6年目だった2年前、24歳にして通算50勝を記録した戸郷翔征は今季、その一つの白星の重みを知った。
5月19日の
ヤクルト戦(いわき)。今季3度目の先発で7回を投げて5安打、1四球、5奪三振、115球で無失点という好投を見せ、ついに今季初勝利を手にした。
「納得して登板できたのは久しぶりの感覚。久しぶりに気持ちよく試合が終えられた。ここ1年半ぐらい苦しい投球が続きながらも、何とか監督も使ってくれて、その期待に応えられてよかった」
ようやく心からの笑顔が浮かんだ。昨季は8勝にとどまって4年連続となる2ケタ勝利を逃し、復活を期して臨んだ今季もオープン戦の防御率が9.00と苦しみ、開幕一軍メンバーから外れた。
久保康生巡回投手コーチらと試行錯誤を重ねながら一歩ずつ前へ進み、ようやくつかんだ今季初勝利だった。
「交流戦も始まりますし、チームの順位もいい位置にいるんで、なんとか波に乗っていければ」と口にしていた。交流戦は、2022年から24年まで6連勝を飾ったこともある。「(パ・リーグの打者の)データが少ない分、どんどん押していける」と手応えを持っていたが、言葉どおりに5月27日の
ソフトバンク戦(東京ドーム)では7回1失点の好投でチームに交流戦初勝利をもたらした。
好相性のパ球団とのさらなる対戦で、ここからの巻き返しに大きな期待がかかる。
写真=BBM