昨季のセ・リーグ2冠が苦しんでいる。
小園海斗は打率.230で交流戦を迎えた。首位打者と最高出塁率を獲得した打棒は影を潜めている。
WBC出場の影響は少なからずある。2月の春季キャンプ途中から侍ジャパンに合流したものの、大会前の親善試合でも十分な出場機会を得られず、本大会ではわずか1試合の出場に終わった。
オープン戦終盤にチームへ再合流し、開幕を迎えたが、調整不足は顕著だった。特に実戦感覚が鈍っていたことで、打撃が振るわなかった。
開幕からしばらく打率1割台前半にとどまり、5試合連続無安打で迎えた4月14日の
中日戦(豊橋)ではスタメンを外れた。
4試合連続安打をマークした同22日の
ヤクルト戦(マツダ広島)では、安打後の2打席目に右手首付近へ死球を受けた。翌日にスタメン復帰したが、痛みは残った。
ゴールデンウイークの9連戦で、1割台だった打率を2割台に乗せたものの、停滞感を打ち破るには至らなかった。
思うような打撃ができないフラストレーションが、守備面にも影響した。精彩を欠き、軽率に映るプレーも見られるようになった。
5月24日の中日戦(バンテ
リン)では2回裏の守備から途中交代を命じられ、次戦の同26日の
ロッテ戦(マツダ広島)では今季2度目のスタメン落ち。打撃の調子が、良くも悪くもプレーに表れる未熟さを露呈する形となった。
新井監督は「ああいうプレーをされると、チームの士気が下がる」と猛省を促した。求められているのは、打撃の状態を上げることだけではない。
チームを背負っていくためには、まだまだやらなければいけないことがたくさんある。
写真=井沢雄一郎