
チームに良い風を吹かせられるよう巡ってきた場面でフル回転を続ける
不退転の覚悟とともに、腕を振り続ける。
博志は4月29日の今季初昇格後、主に
ロングリリーフとして
オリックスのブルペン陣を縁の下から支えている。
「ダメだったらもうこの世界、終わりだと思っているので。年齢的にも、立場的にも。だからこそ、思い切りできるというのもあります」
プロ9年目、オリックス加入3年目の29歳。かつて
中日では抑えも経験した右腕は、達観した心持ちで日々を積み重ねる。「球速やフォームにプライドだったり、こだわりが一切ないんで(笑)。もともとは150キロ後半出ていましたけど、『昔は球が速かったね』と言われても何も思わないですし。抑えられたらなんでもいい」。今春は先発で調整を続けるも、2回10失点を喫した3月18日のファーム西地区・
阪神戦(SGL)が転機となった。「そこから投げ方も全然違いますし、プレートの使い方も違いますし、すべてにおいてまったく違うと思います」。昨シーズン後半にファームでつかんだ好感触を取り入れ、結果を積み上げてきた。
ここまで登板数こそ9試合ながら、12回1/3を投げて防御率1.46(6月15日時点)。常に腹を括り、登板数には表れないブルペンでの準備も含めて出番に備える。「初回から、先発投手に何かあったらいくぐらいの気持ちでいつもいる。いかにチームに良い風を吹かせられるか。シーズンが終わったときにクタクタになって、『ああ、疲れたな』って言えるシーズンにしたいです」。役割、場所を問わず、巡ってきた場面でフル回転を続ける。
写真=BBM