
モイネロの復帰はリーグ3連覇に向けての一番の補強だ
鷹の絶対的エース、L.モイネロの姿はファームにある。昨季のMVP左腕の一軍登板はここまでなし。ホークスのユニホームに袖を通してのマウンドも、5月14日の三軍戦のみだ。登板後には左肩周辺の違和感を訴え、ノースロー調整が続いた。状態は一進一退で、実戦復帰の時期が見通せないのが現状。シーズンの折り返しも近づく中で、昨季のMVP左腕を欠く状況は、リーグ3連覇を狙うチームに大きな痛手となっている。
開幕前に出ばなをくじかれた。3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にキューバ代表として参加後、来日が開幕直前までずれ込んだ。母国での深刻な燃料不足など政情不安の影響は大きかった。それでも
小久保裕紀監督は「(一軍に)戻ってから(シーズンの)最後まで離脱しないことの方が大事。中途半端では投げさせない」と気長に待つことを強調。万全を期す決断を下した。
独自調整を続け、5月8日には、ライブBPで初の実戦形式に登板。最速151キロをマークするなど、モイネロも「マウンドに立つまで来られたことがすごくうれしい。全体的に良かった」と納得の表情。復帰は目前かと思われた。しかし、同14日の三軍戦で、最速146キロにとどまり4死球。一気にトーンダウンした。
チームでは
上沢直之も右肘不安で離脱し、
大関友久もファーム再調整を繰り返すなど先発陣の駒不足は深刻。モイネロは誰よりもチームの勝利を願う献身的な男だけに、出遅れた分を取り戻そうとマウンドへの渇望は人一倍強いはず。苦しい夏場以降の戦線で完全復活となれば、それは間違いなく最大の「補強」となる。
写真=BBM