出番を渇望している。
藤浪晋太郎は開幕ローテーション入りを逃し、序盤は二軍で汗にまみれた。先発陣は4月から故障者や不調が相次いだだけに「投げたくてうずうずしていた」と振り返る。
自身も4月の投球中に右中指の皮膚が裂けるアクシデントに見舞われ、約1カ月にわたって実戦から遠のいた。投げたくても投げられない状況となり、登板への意欲を一層かき立てられた。
昨年は7月に米球界から
DeNAに加わり、6試合に投げて1勝0敗、防御率4.09。終盤には中継ぎとしても登板したが、今季は先発に専念している。5月上旬の実戦復帰後は、ファーム・リーグで先発の役割を果たしてきた。
オフシーズンは精力的にブルペンで投げ込み、球団施設で動作解析も実施。地面反力を測るフォースプレートを使い、投球時の重心移動を見直した。最新鋭の設備や人材がそろう環境を「世界でも指折りじゃないかと思う。プラスにしていきたい」と歓迎する。
先発陣はドラフト2位ルーキーの
島田舜也、2年目の
篠木健太郎がともに序盤でプロ初勝利を挙げた。5月に
ソフトバンクからトレードで加入した
尾形崇斗も奮闘。中盤からは12年目の藤浪ら実績のある投手がローテーションに加わり、厚みをもたらしたいところだ。
「結果を出さないと一軍に呼ばれない。呼んでもらえるように自分のできることを集中してやっていきたい」と足元を見つめてきた剛腕が、勝負どころでチームの力になる。
写真=BBM