
頼もしい鉄腕が先発ローテーションの中心としてチームを支える
タフネスという4文字にふさわしい姿を、
九里亜蓮は示し続けている。今春キャンプ初日にはブルペンで350球を投げ込んだ右腕が、
宮城大弥や
山下舜平大らを欠く先発ローテーションを支えている。
「先発として上がる以上は、最後までマウンドに立ち続けることを常に考えているので。その気持ちは、どの試合でも変わらないですから」
オリックス移籍2年目、チームをけん引する覚悟が節々の言動からにじみ出る。6月9日の
ヤクルト戦(京セラドーム)では、先発投手では異例とも言える試合前の円陣での声出しを担当。6回1失点と本業でも役割を果たすと、そこから志願して中4日で同14日の
阪神戦(京セラドーム)の先発マウンドに上がった。「投手陣ならびにチームを引っ張っていく姿勢を、率先してやってくれている。開幕2戦目も一人で投げてくれたり、チームがピンチのときに助けてくれることがたくさんあるので、助かっています」と
厚澤和幸投手コーチも全幅の信頼を寄せる。
バッテリーを組む
若月健矢も「特殊であまりいない投手。勉強させてもらっています」と口にする。7月6日時点でリーグ3位の88奪三振を記録するなど、今年9月に35歳を迎えるシーズンでも衰えとは無縁。宝刀・チェンジアップをはじめ、スイーパー、カットボール、シンカー、
ナックルカーブ、スローカーブ、フォークなど多彩な変化球を交えた投球術で相手を幻惑する。技術と気迫を兼ね備えた背番号22が、躍動を続ける。
写真=BBM