昨オフ、
日本ハムからFAで加入した右の巧打者は、生粋のG党だった。松本剛は「地元」に帰り、子供のころにあこがれていたユニフォームに袖を通した
埼玉・川口市で生まれ育った少年時代は、メジャーでも活躍した「ミレニアム打線」の四番、
松井秀喜さんの大ファン。「多いときは年間20試合以上、東京ドームに足を運んで応援していました。学校にもジャイアンツのTシャツを着て、帽子をかぶって登校していた。ジャイアンツに入れるなんて夢にも思っていなかった」。入団会見では感慨深げに振り返った。東京・板橋区にある帝京高時代は甲子園に出場。慣れ親しんだ地で再スタートを切った。
6月2日の
オリックス戦(東京ドーム)では、2対1の5回一死二塁で左中間へ適時二塁打を放ち、勝利に貢献。初めて東京ドームのお立ち台に上がると、「ここに早く立ちたいと思っていた。東京ドームのヒーローっていいなと純粋に思った」と爽やかな笑顔を浮かべた。少年時代の記憶も蘇り、「勝ったときは『帰ろう』と言われても『嫌だ』と言っていた」と懐かしんだ。
セ・パ交流戦では
西武・
長谷川信哉に次ぐ2位の打率.365と打ちまくり、春先の不調から抜け出した。橋上監督代行は上位打線に固定し、攻守走をそろえた背番号9に期待を寄せる。「出たところで、なんとか結果を」と加入1年目にして、強いジャイアンツ愛を胸に戦っていく。
写真=BBM