
近年は不調で登板数が減少していたが、今季はフル回転の活躍でブルペンを支える
神宮球場とともに野球人生を歩んできた。
清水昇は東京・足立区出身。駿台学園中から帝京高に進み、国学院大を経て2019年のドラフト1位で
ヤクルトに入団した。高校、大学、プロと酸いも甘いも味わってきたのが神宮球場。「引き寄せられてきたのかな」と実感を込めるほど、思い入れの強い球場だ。
悔しい思いを重ねてきたからこそ、今がある。高校3年夏の東東京大会決勝では二松学舎大付高に敗れ、甲子園大会に出場できず。大学時代は一度もリーグ戦で優勝した経験はなく「すごく悔しい思い出のある球場」と位置付ける。プロ入り後、2年目からリリーフとして頭角を現し、21年にはプロ野球新記録のシーズン50ホールドを記録するなど今ではブルペンに欠かせない存在となったが、なかなか神宮球場で歓喜の瞬間を迎えることはなかった。
21年のリーグ制覇決定は横浜、日本一はほっと神戸。だからこそ、22年に神宮球場で決めたリーグ連覇は格別だった。「22年に初めて優勝できて、自分の気持ちはちょっとスッキリしたのかなと。神宮は自分自身を成長させてくれる球場なのかなと思います」。直近2年は不本意な成績に終わっていたが、今季は7月5日現在で24試合に登板し、9ホールド、防御率1.29。生まれ育ち、成長させてもらった東京の地で復活への歩みを進めている。
オフシーズンから投球フォームを改良し「新しい発見というか、今までにない感覚が出てきた」と変化を実感。フル回転の活躍を見せ、神宮球場で再び喜びを爆発させる。
写真=BBM