
ベテランの経験値は若手の多いブルペンの貴重な手本になる
宮城大弥や
山下舜平大を筆頭に故障者が続出中。優勝争いに食い込むためにも正念場の夏を迎えている
オリックスにおいて奮起が期待されるのが、現在のブルペン陣で最年長となる36歳の
岩嵜翔だ。
「少しずつ、投げるごとによくなってきている感覚も出ている。だいぶ考えればいいところがシンプルになってきたのかなと」
今季はオフに右膝を痛めた影響もあり、開幕は二軍でスタート。6月2日に今季初昇格を果たし、7月13日現在で10試合に登板して失点したのは2試合。「少しずつ課題を修正できている。技術的にもそうだし、(体の)張りも春先に比べたらだいぶ減ってきている」。確かな手応えとともに、さらなる躍動を見据えた。
昨年5月末にオリックスに入団し、セットアッパーとして37試合に登板。特に7月は9登板で防御率1.00を誇り、8月も7日の
楽天戦で自己最速の160キロを計測するなど、夏場にかけて本領を発揮した。「一瞬でも筋肉を固めたくなくて、感覚で始めてみたら、悪いことがなかった」と登板後のアイシングをあえてやめるなど、ベテランらしいケアへの意識、そして探究心を兼ね備えている。
何より若手主体のブルペン陣において、NPB通算372登板(7月13日時点)の経験値は貴重な手本だ。「チーム状況的にしんどいときこそ、みんなで助け合えるように。投手陣の歯車が合えば、また勝てると思うので」。チーム再浮上へのカギを熟知するベテラン右腕が、熱く腕を振る。
写真=BBM