
内外野で高い存在感を示して言う
夏が本番、と言わんばかりの活躍に指揮官もうなずいた。6月24日の
オリックス戦(みずほPayPay)、逆転に成功した直後の2回二死満塁。
牧原大成が中前へはじき返す2点適時打をマークした。リードを広げる一打に
小久保裕紀監督も「ここに来て、だいぶ状態上がってきている。昨年もこの時期くらいから一気に上がってきてるんで。夏場に強い印象」と、頼もしそうに目を細める。
昨季は育成出身選手としては史上初の首位打者を獲得。それも夏場に状態を上げた結果だった。3・4月は打率.230と低調なスタートを切る。それでも徐々に状態を上げ、真骨頂は8月だ。6日に打率を3割台に乗せると、その後は16試合連続安打もマーク。終わってみれば、月間打率.385の大暴れだった。その後も最後まで一気に駆け抜け、自身初タイトルとなる栄誉に輝いた。
当の本人は夏男であると認識しつつも、いたって冷静だ。「4、5月くらいは多分、あまり調子が良くない。まあ、ここから上がっていったらいい。一生懸命やってるだけです」。これまでも勝負強さと積極性が武器の打撃を生かし、さまざまな役割を果たしてきた。今季も二塁を本職に中堅守備にも入るなど、ユーティリティな役割は健在。さらに、指揮官のアドバイスもあって、フルカウントでの意識改革で四球数も大幅に増加している。
夏場以降は疲労やアクシデントがつきもの。だからこそ「どこでも守れて、夏に強い」牧原大の存在はチームにとって最大の強みとなる。リーグ3連覇に向かう中で、今年も背番号8にとって熱い季節がやってきた。
写真=BBM