
シーズン終盤に向けて力強いピッチングで先発陣をけん引する
才木浩人が4年連続となるシーズン100奪三振を達成した。6月30日の
中日戦(甲子園)の4回、
板山祐太郎をフォークで空振り三振に仕留め、今季も大台に到達。高い奪三振能力を改めて証明した。
交流戦では
ソフトバンク、
西武相手に連敗を喫し、リーグ戦再開後も白星に恵まれず、6月終了時点の成績は5勝4敗。しかし、この数字は決して悲観するものではない。実は昨季も同じ時期に5勝4敗。ここから一気に勝ち星を積み重ねたのが才木だった。
昨季は7、8月だけで7勝をマーク。7月の防御率は1.08、8月も5試合で4勝、防御率1.05と圧巻の投球を披露し、チームのリーグ優勝を力強く支えた。夏場に真価を発揮する「夏男」だけに、10年目の今季も後半戦での快進撃が期待される。
才木は結果だけでなく、自身の投球を冷静に分析し、勝敗を問わず報道陣に丁寧に言葉を残すことでも知られる。5月に通算50勝を達成した際には「まだまだ勝てるピッチングをしないといけない」と話し、敗戦後も「自分のやりたいことがかみ合わない」と課題を率直に口にしてきた。その誠実な姿勢も、チームを背負うエースの資質と言えるだろう。
4年連続100奪三振についても、「イニング以上の三振を取れているのはいいことですね」と振り返りながら、満足した様子は見せない。「これからもチームが勝てるピッチングを続けたい」。視線の先にあるのは個人記録ではなく、チームの勝利。その言葉どおり、夏場の快投で
阪神を頂点へ導く。
写真=BBM