
「カニー」の愛称で親しまれるカナリオ。献身的なプレーでチームを支えている
今季を前に
西口文也監督が「唯一のレギュラー」だと明言していた主砲の
タイラー・ネビンが開幕から出遅れていた中で、新助っ人のアレクサンダー・カナリオの存在は大きかった。序盤こそ初めての日本球界、日本人投手へのアジャストメントに若干苦戦したが4月中旬ごろからは調子を上げ、四番にも座った。開幕から一番でチームをけん引し続けていた
桑原将志が故障で離脱すると、5月からはリードオフマンとして起用され、積極的な打撃と走塁で打線を活性化。チームの首位浮上や交流戦優勝に大きく貢献した。
前半戦終了時点で87試合出場、打率.246、8本塁打、35打点、9盗塁をマーク。「助っ人」としては決して突出した数字とは言えないが、
仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチは「決してマイナスではない」と言い切る。「今のカナリオの成績を、ほかの選手が代わって同じだけ打てるかと言えば、決してそうではない。『助っ人』というよりも、僕らは『チームの一員』という考え方をしているので、まったく物足りなさはないですし、彼はまだ26歳。むしろこれからさらに良くなる可能性、伸びしろを持っている」。
また、同コーチが何より評価しているのが「野球に対する姿勢」だ。「決して最後まで集中力を切らさないひたむきなプレースタイルや日本の野球、チームになじもうとする努力などは本当に素晴らしい」と賛辞を惜しまない。
「カニー」の愛称でチームメートたちからも慕われている。監督、コーチからの助言も素直に受け入れ、真摯に取り組む。その誠実な人柄と向上心が信頼を集め、早くもライオンズの欠かせぬ存在となっている。
写真=BBM