先発の一角を期待されて来日したターノックだったが、来日初勝利を挙げられないまま後半戦を迎えた。
しかも現在は一軍にはおらず、復帰を目指してリハビリ中だ。現状だけでなく、残る数字からも、期待を裏切る結果となっている。
スタートは悪くなかった。来日初登板は開幕2戦目の3月28日の
中日戦(マツダ広島)。7回までを5安打無失点に抑え、7奪三振。
だが、打線の援護がなく勝ち星を得られず。4月4日の
阪神戦(マツダ広島)は5回2失点で勝ち投手の権利を得るも、中継ぎ陣が逆転を許した。
その後は2連敗も、4月25日の阪神戦(甲子園)は6回1失点、続く5月2日の中日戦(マツダ広島)は5回無失点と先発の役割を果たしたが、打線の援護に恵まれなかった。
一方で決め球の精度が上がらず、球数を要した。投球回は初登板の7回をピークに6回以下の登板が続いた。
悪い流れは断ち切れず、5月3日に右背中付近の張りで戦線離脱。
6月11日の
西武戦(ベルーナ)で復帰するも、風向きは変わらなかった。立ち上がりは150キロ超の力強い真っすぐを軸に押し込みながらも、中盤になると球速が落ち、2巡目以降につかまる傾向が見られた。
首脳陣は中継ぎへの配置転換を決めた。迎えた6月27日の阪神戦(マツダ広島)では1回を3者連続三振。中継ぎの適性を感じさせ、
新井貴浩監督も「力強い球を投げていた」と評価も、今度は右股関節痛で出場選手登録を抹消された。
チームは3位浮上に望みをつなぐだけに、シーズン終盤にあの日のような投球を再現できれば、助っ人右腕の評価もきっと変わるに違いない。
写真=井沢雄一郎