さらなる“大化け”の予感が漂う。F.ウィットリーが登板を経るごとに凄みを増している。MLBドラフト1巡目でプロ入りした経歴を持つ来日1年目の右腕は、日本文化などにも興味津々。選手ごとの登場曲がある日本式の応援に「どれだけファンが気持ちを込めているかが応援の声の大きさに表れている。ファンの気持ちの表れだから非常にいいもの」と語るなど、すっかり日本プロ野球を気に入っている。
その適応力が投球にも表れてきた。7月17日の
中日戦(東京ドーム)では6回1失点、自己最多の11奪三振の好投を見せた。5回までは無安打投球に封じ、6回に押し出し四球で失点したものの、圧巻の奪三振ショー。試合は1対1の9回に
坂本勇人が劇的なサヨナラ3ランを放って勝利を収めた。それでも右腕は「5回まで良かっただけに、6回がとても悔しい。自分への怒りで震えています」と相当な悔しさを口にしつつ、「同点にしてあの舞台を整えたのは自分かな。坂本はオーラと華がある」とジョークで笑わせた。
前半戦終了時点で14試合に先発し、13試合で5回以上を投げて9試合が2失点以下。奪三振率は10.69。6月20日の中日戦(東京ドーム)では8回二死までノーヒットノーランを継続する快投を見せた。“ノーノー”の経験について「高校時代にプレーオフの大事な試合で、3試合連続(7回制)で達成した」と豪語。偉業を再び日本で――。そんな期待を抱かせるだけの実力を見せている。
写真=BBM