開幕四番を任された佐々木泰は、ふがいない内容に終わった前半戦を経て、後半戦の巻き返しに燃えている。彼の打棒は自身の立場だけではなく、チームの浮上の鍵も握っている。
序盤は低迷したチーム同様、苦しんだ。
4月まで打率は1割台の低空飛行となり、5月5日には二軍降格も味わった。二軍では出場8試合中6試合で安打を放つなど結果を残し、2週間後には再昇格。
その後は一軍に定着したものの、レギュラーポジションを奪うまでには至っていない。
チームはCS出場圏内の3位に6ゲーム差をつけられて前半戦を終えた。得点力不足も停滞の一因だ。
昨季2冠の
小園海斗や来日2年目の両外国人、昨季経験を積んだ
中村奨成ら期待を下回った選手がいた。佐々木もその一人。育成出身選手の台頭という光明も、
新井貴浩監督は「育成(出身)選手がクローズアップされることは寂しいことでもある」と吐露する。
レギュラー定着が期待されていた近年のドラフト上位選手の伸び悩みは、チーム強化に大きく影響している。
佐々木は前半最終戦で猛打賞を記録し、1割台だった打率を.247まで上げて後半戦を迎えた。
「開幕からずっとチームに迷惑を掛けている。後半戦はしっかり存在感を出して、前半戦の分も返せるよう頑張っていく」
2025年ドラフト1位で入団して2年目。次代の中心打者と期待されているだけに、今季は確かな成果を示したいところだ。
後半戦でレギュラーポジションを奪えるかどうかは、今季だけでなく、来季以降のチームづくりを左右する。
写真=井沢雄一郎