
聖地でも、そしてプロの世界でもインパクトを残している
2015年の第97回全国高校野球選手権。大会前から脚光を浴びたのが、早実の1年生スラッガー・
清宮幸太郎だった。甲子園球場は連日満員となり、
阪神電鉄は最寄りの甲子園駅まで臨時列車を走らせて対応。“清宮フィーバー”と呼ばれた当時のことを本人は「注目されてうれしかったですね。注目されなくなったら終わり、期待してくれているって、エネルギーになりました」と振り返っている。
頼りになる先輩たちに支えられ、1年生ながら主軸を担った16歳は、大舞台を存分に楽しんだ。3回戦の東海大甲府高(山梨)戦では、甲子園1号をマーク。「野球人生でかけがえのない一発です。ライトフライかなと思いました。結構伸びて、入ったみたいな」。準々決勝の九州国際大付高戦でも、大会2本目となるソロ本塁打を放った。準決勝でのちに
日本ハムでチームメートとなる郡司がいた仙台育英高に敗れて涙を流したものの、聖地で大きなインパクトを残した。
3年春のセンバツ大会に出場も、夏の出場はこの1度のみ。それでも、高校通算111本塁打を記録し、17年ドラフトでは7球団競合の末、日本ハムに入団した。度重なるケガや不振を乗り越え、22年シーズンからレギュラーへ定着。9年目の今シーズンは、選手会長に就任し、チームの顔としてけん引している。プロ入り後も、清宮幸にとって甲子園球場は特別な場所。今年の阪神との交流戦でも、複数安打を放つなど躍動した。何十年たっても、あのときの記憶がよみがえってくる。
写真=BBM