
攻守走で存在感を高めている
プロ2年目を迎えた若鷹が、自らの脚とバットで未来を切り拓きつつある。
庄子雄大はルーキーイヤーの昨季、一軍で26試合に出場。そして今年の開幕前、目標として「スタメン20試合」を掲げていた。しかし、その数字は彼にとって単なる通過点に過ぎなかった。
持ち前の選球眼と機動力でつかんだチャンスをのがさなかった。5月5日の
西武戦(ベルーナ)で今季初スタメンを果たすと、猛アピールを継続。月間だけで20試合のスタメン出場を記録するなど、自身が掲げた目標を軽々とクリアしてみせた。打撃面でも
小久保裕紀監督から「目指せ篠塚(和典、元
巨人)さん」とハッパを掛けられるほど、その評価は着実に高まっている。
一方で、一軍で多くの出番を得るからこそ厳しい現実にも直面した。記憶に新しいのが、7月4日の
ロッテ戦(みずほPayPay)で見せた守備でのミス。2回ニ死一、二塁から、二塁へ送球するも判定はセーフで、野選で満塁に。その後、プロ初先発の
北斗が一挙7失点を喫する大荒れの展開となった。ワンプレーが試合の流れを左右する守備での痛恨のミスに指揮官は「1プレーの怖さとか、2度と同じことをしないように、次につなげていくしかない」と言葉を掛けた。一軍の舞台に立ち続けるからこそ味わう苦い経験も、レギュラーへと這い上がるための貴重な糧となっている。
充実の2年目に「去年とは違う難しさというか、そういうのを感じてる」。7月中旬から状態を落とすも、8月9日の西武戦(ベルーナ)で約3カ月ぶりの猛打賞をマーク。歓喜も悔しさも味わいながら、一軍のグラウンドで貪欲に吸収を続ける背番号25。熾烈な争いを繰り広げ、ホークスの新たなスピードスター襲名を目指す戦いが続いている。
写真=BBM