陽気なドミニカンが夏場に状態を上げている。7月に8本塁打をマークしたファビアンが、8月に入っても好調を維持。主に三番に入り、打線を活気づけている。
来日1年目から積極的に日本人選手とコミュニケーションを取り、チームに早く溶け込んだ。同じドミニカ共和国出身で同期の
モンテロとともに球団イベントの広告塔を務めるなど、ファンからの人気も高い。
昨季はチーム最多17本塁打、65打点を記録した。今季も打線の中軸と期待されたが、序盤は苦しんだ。
開幕から4試合連続安打で滑り出しながらも、その後は打率が下降。4月は50打数4安打で月間打率.080に沈み、24日には来日2年目で初の二軍降格を味わった。
約1カ月の二軍調整を経て、5月29日に再昇格。常時スタメンではなく、ベンチスタートとなる試合も珍しくなかった。それでも、試合に向けた準備や練習で手を抜くことはしない。
「私たちは特別じゃない。日本人選手と一緒。監督がどんな役割を与えるか気にせずに、与えられたところでやるだけです」
優遇や待遇も求めず、真摯に取り組む姿勢はチームメートからの信頼を得ている。
日本人選手とも通訳を介さず、覚えた日本語も増えた。苦しい状況が続いても陽気なキャラクターでチームメートに声を掛け、鼓舞。そして気温の上昇とともに打撃も上向いた。
「毎日の練習の成果が出ていると思います。1日1日、取り組んでいる成果だと思います」
好結果も日々の積み重ね。助っ人がバットと笑顔でチームに活気を与えている。
写真=井沢雄一郎