2年目の今季は正捕手の座を確定させる大事なシーズン。「自分ではまだレギュラーだとは思っていませんから」と強い気持ちでマスクをかぶり続けている。
球団創設90周年の今年は本拠地バンテリンにホームランウイングが誕生。「捕手の立場で言えば、昨年と同じことをやっていたのではいけない。より慎重にならざるを得ない」と配球にも気をつけて投手陣をリードしている。
守りもさることながら、バットでもチームに貢献。今季は一番、四番、そして九番以外はすべての先発打順を任され、一番多いのは六番で28試合、続いて八番で22試合、七番で18試合(9月7日現在)。
驚くべきは三番で4試合、五番で8試合とクリーンアップも任されていることだ。入団当初は打撃が課題と指摘されていたが、2年目にして大きな成長を遂げた。
それでも石伊自身に慢心はない。「任された打順で自分の役割を果たすだけです」と言い切る。
ただし、捕手というポジションを考えれば、チームにとっても石伊の理想は七、八番だろう。クリーンアップとしてはやや迫力不足は否めず、下位打線にいてこそキラリと光る存在。相手も気を抜けない。
大きい当たりは
細川成也、
サノー、
石川昂弥らの長距離砲に任せ、下位で快音を響かせることができれば打線はつながっていく。
課題を挙げるなら好不調の波が大きいことだろう。その波をできるだけ小さくし、不調なときでも粘り強く打席に立ちたい。シーズンも最終盤に突入。今や石伊の存在は攻守で欠かせない。
写真=BBM