一番の武器は、得意球の
シュート……以上に“強気”なのかもしれない。
日本ハムから現役ドラフトで加入して2年目となる田中瑛斗は、故障離脱中の
大勢に代わって今季は勝ちパターンの8回を担っている。
7月の横浜での
DeNAとの連戦におけるエピソードが、この男の性格を物語っていた。10日の試合では4対3の6回に登板すると、いずれも今季ワーストとなる被安打4、5失点と打ち込まれた。一死も取れずに逆転を許して降板を余儀なくされ、今季2敗目を喫した。
翌11日、同じくDeNA戦に向けて球場入りした背番号45の様子を、
橋上秀樹監督代行が明かした。
「今日、球場に来て、田中投手と顔を合わせたら、すぐに『どんな状況でも行かせてください!』と僕にいきなり言ってきた。あいさつもろくにせずに(笑)」
リベンジを志願すると、その試合では5対4の8回を1回無失点で封じた。右腕は、「一日でも早くリベンジしたい気持ちがあったので、『どんな状況でもいいので投げさせてくれ』と伝えました」と振り返り、指揮官も「ああいうところで投げる投手であれば、必ず強い精神力、反骨心は必要」と、救援投手に必要な強いハートをたたえた。
阪神との開幕戦(東京ドーム)でのキャリア初セーブでスタートした今季はフル回転を続け、最優秀中継ぎのタイトルも視野に入る。チームにとって欠かせない力になっていることは、言うまでもない。
写真=BBM