
規定打席に到達した今季、日本一を目指して最後までチームの力になる
滝澤夏央には今季絶対に譲れない使命がある。「規定打席到達」だ。昨季は125試合出場、90安打などキャリア最高の成績をマークしたが、規定打席の「443打席」には「5打席」及ばなかった。その悔しさが今季の原動力の一つとなっている。
「レギュラーを絶対に獲る」と期すなか、今季はより強い打球を求めたばかり、序盤戦は打撃不振に苦しみ、ベンチスタートも少なくなかった。だが「自分の役割は『つなぐ』『何としても塁に出る』というところ」と特長に立ち返ったことで打撃が開眼。4月30日から6月12日まで32試合連続出塁を記録するなど打線に欠かせぬピースとして不動のレギュラーに定着し、規定打席にも到達した。一時は打率.302をマークし、打率ランキング2位にも躍り出たほどだ。
8月16日に右内腹斜筋肉離れのため出場選手登録抹消となったが、同28日に早々に一軍復帰。「自分としてはそのままでもやれたのですが、一軍で試合に出るためには万全の状態でなければほかの選手にも失礼ですし、それで勝負できるほど甘くはない」とファームでしっかり治療し、最終盤でのCS進出争い、逆転優勝を目指すチームにパワーを充電して戻ってきた。復帰後も、安打のみならず四球や犠打など状況に応じた打撃で貢献。9月9日の
オリックス戦(ほっと神戸)では、3安打3打点の活躍でチームを勝利に導いた。
これまでは抜群の守備力で絶大な信頼を得てきた滝澤が、今年は打撃でもチームトップの打率をひた走る。攻守ともに欠かせぬ「不動のレギュラー」の座を確固たるものにすべく、モットーの「全力プレー」を貫く。
写真=BBM