
誰よりも、チームの勝利のために腕を振り続ける隅田
昨季まで3年連続で10勝を挙げ、2025年は防御率1.92とエース級の役割を担っていた
今井達也が、オフにポスティングシステムを利用してアストロズへ移籍した。その穴を誰よりも自分のこととして受け止め、今季に挑んだのが
隅田知一郎だった。
「簡単には埋まらない穴ができてしまった。それをチーム全員が理解して、投手だけではなく野手も含めてみんなで埋めて、優勝できたらいい」と意気込み、その言葉をしっかりと投球で示しチームをけん引してきた。
開幕投手の筆頭候補だったが、WBC日本代表に選出されたため、2カード目の初戦を任された。同大会に出場した選手の中には、使用球の違いや疲労などからリーグ戦への調整に苦しんだケースも少なくない。そんな中、隅田は故障離脱することなく、ここまで先発ローテーションを守っている。9月26日現在、リーグ2位の166投球回、防御率2.22をマークするなど、シーズンを通して安定した投球を続けている。
「毎試合100球投げてチームに貢献するというのが先発の仕事。そこをほぼ毎試合しっかりとできているのは、いいことだと思います」と自ら手応えも口にする。
勝利数も10を数え、2年連続の2ケタ勝利も達成した。日頃から「勝敗は時の運だと思っているので、そこまで気にしていない」との考えを持つが、それでも「1試合1試合の積み重ね。1つでも多く勝ってAクラスや優勝に導けるように」とチームの勝利への責任感は誰よりも強い。
4年ぶりのCS進出に向け、左腕エースは最後まで熱く、全力で腕を振り抜く。
写真=BBM