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西武・森脇亮介 「引退も頭をよぎった」 真の「帰還」を果たしたリリーバー/復活を遂げた男たち

 

ポストシーズンを駆け上がるため、森脇の力は必要になる


 3年前に患った「右上腕動脈閉塞症」の重病から森脇亮介が完全復活を遂げた。壮絶な手術、治療、リハビリの日々。その間に戦力外通告を受け、育成選手契約にもなった。

「本当にまた投げられるようになるのかな」

 先の見えない不安に胸が押しつぶれそうになり「引退も頭をよぎった」。だが、球団が新人時代から背負ってきた背番号『28』を空けて復帰を待ち続けてくれたこと、同時に優秀な医師、個人トレーナー、球団のリハビリスタッフ、メディカルスタッフ、コーチなどかかわるすべての存在に支えられ、2024年7月3日のイースタン・日本ハム戦で実戦復帰を遂げた。

 ただ、真の意味での「帰還」を果たす戦いはそこから始まった。復帰後は成長著しい若手らとの厳しい支配下昇格争いが続いた。ましてや経験豊富な森脇に求められるのは『28』を取り戻したあとに、どれだけ一軍戦力になれるかだ。「病気をしなかった場合の自分」が到達していたであろう進化を想像し、「まずは直球」と基本球を徹底的に磨き直した。その継続が結実し、今年6月30日に悲願の支配下昇格を勝ち取った。

 そして7月2日に3年ぶりの一軍登録。以降は登録抹消されていない。磨いた直球は数値上で見ても疾患前よりも平均球速、球質がともに上昇。両サイドへの制球力も増し、10月3日現在、23試合に登板(1試合先発)、2勝2敗、防御率3.00と抜群の安定感で2位のチームを支えている。

 いま、森脇の胸にあるのは「感謝」の二文字。ファンも含め、支え、信じ、待ち続けてくれたすべての人へ、再生した右腕を振り続けることで恩返しをしていく。

写真=BBM
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