
23年以来となる50試合登板を果たした剛腕は高いパフォーマンスを維持し続けた
剛腕は復活にとどまらず、さらなる進化を遂げた。
山崎颯一郎は9月19日の
日本ハム戦で最速157キロの直球を主体に、3点リードの8回を三者凡退に。シーズン前に目標に掲げていた3シーズンぶりの50登板に到達した(最終的には52試合登板)。
「昨年まではそれこそ投球フォームを変えたりとか、出力が出ていた日も打たれたりして、何がダメなんだろうと……。迷っていることが多くて、すごく悩んでいました。今年は、『こうやって投げよう』と決めているのがしっかりハマっている」
相次ぐ故障に悩まされて7登板にとどまったのが2024年、3度の登録抹消を味わって28登板にとどまったのが25年。度重なる失敗を経て変化したマインド面が大きいと本人は語る。「去年の前半は『絶対に抑えてやる!』『絶対に打たれん!』と思ってマウンドに行って、周りが見えなくなっていた。昨年の後半から少し考え方を変えて、どうせなら楽しんで、もう少し周りを見られるようにしようと」。
岸田護監督ら首脳陣も「ようやくだけど、考えて投げられるようになってきた」と口をそろえる。
肩、肘も健康体を維持し、160キロに迫る直球に加えて「フォークがあるのが、今までと違って安心材料」と新たに絶対的な自信を持つ武器も増えた。上半身のコンディション不良で8月下旬に離脱した
椋木蓮が復帰後も、「8回の男」に定着。「7回も8回も気持ちは変わらずですね」と語りつつもパフォーマンスを上げ続けた右腕に、来季以降も絶対的な軸として期待がかかる。
写真=BBM