チーム最年長投手の大瀬良大地が、シーズン終盤に中継ぎとして一軍に帰ってきた。登板場面を問わずにマウンドに上がり、ナインを鼓舞するような躍動感を見せた。
2023年まで5年連続開幕投手を務めた大黒柱は今季、開幕前の負傷でシーズンに出遅れた。
4月下旬に一軍に呼ばれ、4月22日の
ヤクルト戦(マツダ広島)に今季初先発。5回2失点と結果を残せず、5月4日の
DeNA戦(横浜)は3回途中8安打6失点で降板となった。
翌5日には二軍降格。その後はしばらく、二軍でも打ち込まれる登板もあった。
試行錯誤を繰り返し、8月15日のファーム西地区・
オリックス戦(由宇)で球威を取り戻すきっかけを得た。確実性を上げるため、短いイニングでの中継ぎ登板を重ねた。
同23日に最速153キロと、課題と言われた球威を完全に取り戻した。当初は先発に戻る予定だったが、中継ぎとして白羽の矢が立った。
「行けと言われれば、どこであろうと意気に感じて投げたい。すべてをチームに捧げるつもりでここに来ている」。
8月30日、約4カ月ぶりに一軍昇格を果たした。
与えられた役割は勝ちパターンではなく、劣勢の展開で流れを変える立場だった。
9月2日の
中日戦(バンテリン)で復帰登板を果たすと、4〜6日の
巨人3連戦(マツダ広島)では自身11年ぶりの3連投。14日のヤクルト戦(神宮)では2度目の3連投で、10年ぶりのホールドを記録した。
力強い投球で相手打者を押し込む姿は完全復活を印象付け、下位に低迷したまま浮上のきっかけをつかめないチームに、マウンド上で戦う姿勢を示し続けた。
写真=井沢雄一郎