下降線をたどりつつあったキャリアを、グイッと上向ける。大城卓三にとって、2026年はそんなシーズンだった。
9月14日の
DeNA戦(横浜)、5回に放った右越えの同点2ランで、3年ぶりに本塁打の数を2ケタに乗せた。「なんとしてでも点が欲しい場面で最高の結果になって良かった」と、コメントにも頼もしさが増していた。B.
ダルベック、T.
キャベッジに次いで、今季のチームでは3人目となる2ケタ本塁打で、日本選手では一番乗りとなった。
昨季は
ソフトバンクから加入した
甲斐拓也やドラフト同期である
岸田行倫の台頭もあり、自己最少の56試合の出場にとどまった。同じくワーストの打率.187、3本塁打、10打点に終わり、「本当に不甲斐ない、情けない、悔しいシーズンになりました」。134試合に出場して16本塁打を放ったキャリアハイの2023年を最後に、結果に苦しんでいた。
「気持ちを新たに、死に物狂いの気持ちでやりたい」
今季はシーズン中のウエート・トレーニングにも力を注ぎ、野菜を豊富に摂る食生活に変えた。持ち前の強打で正捕手の座を取り戻して四番を任されることも増え、守備でもリーグ3位の盗塁阻止率.318をマークする。「勝つことが本当に重要だと思います。その中で自分も打ったら、やっぱり楽になります」と、攻守で重責を担う扇の要として、2年ぶりのリーグ優勝へ意気込んでいる。
写真=BBM