
スクイズのサインが出ても驚かず、きっちりと任務を遂行した進藤
9月13日の
西武戦(ベルーナ)で、新庄マジックがさく裂した。1点リードの2回一死二、三塁の好機で、カウント3ボール1ストライクから
進藤勇也が三塁側へスクイズを敢行。三塁走者・
郡司裕也が余裕を持って生還し、ボールが一塁に送球されている間に二塁走者・
水野達稀も快足を飛ばして本塁を陥れた。
絶妙なバントを決め、きっちり任務を遂行した進藤は「もうサインが出て、よっしゃーやったろうと思いました。どういうボールが来てもあっち(三塁側)に転がそうかなと思ってやりました」としてやったりの表情。リードを大きく広げ、「(水野)達稀さんがやっぱり足が速くて、いい走塁してくれて、打点も2つつきましたし、そこは達稀さんに感謝したいです」とコメントした。
2ランスクイズと言えば、2018年夏の甲子園準々決勝で金足農高が決めたことでおなじみだが、
日本ハムでも22年に新庄監督が就任して以降、スペシャル作戦として随所で見られている。昨年は5月13日の
オリックス戦(エスコンF)、8月5日の西武戦(同)と2度決行。相手の意表を突く戦術だが、サインが出たとしてもナインが動揺することはない。実際に、進藤は「二、三塁の時点で何か出るだろうなという準備は打席が入る頃から思っていたので、出てからの驚きはなかったです」と語っている。
チームは“奇策”成功で勢いに乗り、終わってみれば7対1で大勝した。バッターのバント技術と、ランナーの正確な走塁判断が求められる2ランスクイズ。まさにプロの技が凝縮された1プレーだった。
写真=BBM