
激しい2位争いのなか、中堅守備で好プレーを見せた長谷川
クライマックスシリーズ本拠地開催をかけて2位・
西武と3位・
日本ハムとの熾烈な戦いが続いたなか、0.5ゲーム差に迫られて迎えた9月26日の
ロッテ戦(ベルーナ)。2点ビハインドで9回の攻撃を迎えた西武だったが、
石井一成の三塁打で同点に追いつくと、代打で登場した
中村剛也の三塁線を破る左前打でサヨナラ勝利を飾り、2位を死守した。
勝利に直結した中村剛、石井の殊勲打に加え、もう一つ、
西口文也監督が「大きかった」とたたえたのが8回の守備時、無死一塁で見せた中堅・
長谷川信哉の好守だった。
西川史礁の浅い中飛を全力で前へダッシュしてアウトに。捕球後、摩擦によって肩、胸付近が破れたユニフォームを着替えに一度ベンチに戻ったが、それこそが、いかに選手が「1球」「1アウト」に全力プレーを注いでいるか。最善の準備をして「1センチ」「1ミリ」に挑戦し、投手やチームを助け、さらに見ている観客を沸かせるか。まさに「プロ」の象徴だったと言えよう。
長谷川自身も「僕、ああいう地面すれすれにグラブを置いて飛び込むという捕球をしたことがなくて。僕の場合、グラブを立てて捕るか、寝かせながら回転キャッチというか、受け身を取りながらの捕球がほとんどだったんです。実はポケットキャッチみたいな感じで捕ったのが初めてだったんです」と新たな自分との出会いに手応えを口にした。
熊代聖人外野守備・走塁コーチも「ハセにとって初めて頭から行っての捕球。球際強く、あの球を捕ったことで『メンタル面でも成長したな』と思うし、『技術的にも成長したな』と感じたプレーでした」と賛辞を惜しまない、見事なプレーだった。
写真=BBM