驚愕の美技連発に、東京ドームが大きなどよめきに包まれた。華麗な守備で魅了したのは坂本勇人だった。
6月2日の
オリックス戦。五番・三塁で先発出場した37歳は、3対2の8回の守りで魅せた。
来田涼斗が放った三遊間へのゴロを、体勢を崩しながら捕球すると、そのまま倒れこみながら体を一回転させて一塁へ。ストライク送球で打者走者を間一髪アウトにしてみせた。
続く
中川圭太が放った三塁線への強烈なゴロも体で止めて前に落とし、即座に拾い上げて一塁へ正確に送球。立て続けの好守で四番手としてマウンドに上がっていた
大勢を救い、チームに勝利をもたらした。9回の守備で交代したが、
橋上秀樹監督代行は「素晴らしい守備でした。連発でね。守備固めは必要ないなと思いましたけど、体の疲労を考えて代えました」と賛辞を送った。
19歳だったプロ2年目から不動の遊撃手を担い続け、2023年秋に三塁へ転向。「もう一回、イチから野球をやるような感じ。どうしたらうまくなれるか考えることも楽しい」と前向きに取り組み、24年にはゴールデン・グラブ賞を受賞した。
「ショートに飛んでこないような難しい打球も来る。スローイングも、前に打球が来たときに角度がないから送球がぶれやすい。簡単じゃないかな。もっとうまくなれると思ってやっています」と背番号6の向上心は尽きない。見る者をうならせるグラブさばきの秘訣は、技術を極め続ける姿勢にある。
写真=BBM