背番号2の美技にはこんな思いが込められている。
「投手が死ぬ気で投げている。自分のことを考えるよりも、そういう思いに応えたいという気持ちでやっています」
今季も忍者プレーは健在だ。6月23日の
DeNA戦(岐阜)では1点リードの5回、二死一、二塁のピンチで九番・
入江大生の打球はセンターへ抜けそうだったが、田中が二塁ベース後方で追いつき、逆シングルで捕球。グラブトスでアウトにし、先発・
マラーも両手で頭を抑えて驚くほどのファインプレーだった。
7月15日の
阪神戦(バンテリン)では9回二死満塁のピンチで、
前川右京の一、二塁間への打球をスライディングしながら好捕して一塁へ送球。「打球には追いつけると思っていたので、あとはバウンドへの合わせ方だった」とプロの技を見せつけた。
しかし、7月21日の
ヤクルト戦(神宮)の遊撃守備で二遊間へのゴロに飛び込んだ際に左肩を脱臼。それでも、「脱臼したのはショートが原因ではないですし、恐怖心はまったくないです」と復帰を果たした。
チームも
村松開人、
土田龍空が死球による骨折で離脱していたなかで8月30日のDeNA戦(横浜)では「九番・遊撃」に入り、攻守で躍動。遊撃でのスタメン出場も「(1年目の)イメージは残っていたので、いい感じで入れました」とチームの窮地を救った。
シーズン終盤にはNPB感染症特例で抹消されたものの、残り2試合の時期に再昇格。「最後の最後ですけど戻ってこられた」と口にした。みやざきフェ
ニックス・リーグにも2年ぶりに参戦中。来季への戦いは、すでに始まっている。
写真=BBM