一つのきっかけが、選手の能力を開花させることがある。今年の森田駿哉の大ブレークが、それを証明していた。
2024年にホンダ鈴鹿から26歳でプロ入りしたオールドルーキー。開幕を二軍で迎えた3年目は5月10日の
中日戦(バンテリン)で今季初登板初先発したが、5回途中4失点で再び二軍へ。厚い選手層の中で埋もれてしまいそうだった中、
杉内俊哉投手チーフコーチが「1イニングだけなら150キロ台を連発していた。これはもしかしたら中継ぎのほうが力を発揮するんじゃないか」と森田を7月上旬に中継ぎへと配置転換。これが大きな転機となった。
インステップの構えから投げ込む
シュートやカットボールを武器に、7月24日の
阪神戦(甲子園)での救援登板から20試合連続無失点をマーク。アマチュア時代も先発が中心だったが、思わぬ“適所”を見つけた左腕は「一軍で投げることが大事。そこで結果を出していかないといけない。それが中継ぎでも、大事な試合で投げさせてもらえるのはありがたい」と振り返る。
プロ3年目にして自己最多の33試合に登板し、0勝1敗12ホールド、防御率3.38。「継続して今の立ち位置でしっかり結果を出せるように」と、ようやくつかんだ一軍での役割を死守する覚悟だ。11月のアジアプロ野球チャンピオンシップの侍ジャパンに、最年長となる29歳で選出。躍進の一年はまだ続く。
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