
3度の1試合2本塁打と爆発力を見せたフルスイングで来季も打線をけん引する
高卒6年目、
来田涼斗にとっては殻を突き破るシーズンとなった。103試合に出場し、打率.260、9本塁打、43打点はいずれもキャリアハイ。故障者が続出したチームにおいて、数少ない光明となった。
月間打率.327を記録した7月をはじめ、9本塁打はいずれも7月以降と夏場に印象的な活躍を見せた。7月11日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)で自身初の1試合2本塁打。8月3日の
楽天戦では
藤平尚真から自身初のサヨナラ本塁打を放つなど、
太田椋の負傷交代によって初回からの途中出場ながら再び1試合2本塁打の活躍で、17年ぶりの主催試合だった東京ドームを歓喜の渦へと巻き込んだ。
嶋村一輝、
川島慶三両打撃コーチの指導もあり、悪癖だったという「走り打ち」をしないように打撃フォームを矯正し、今季の開花につながった。結果的に今季は3度の1試合2発を記録するなど、一度乗ったら手が付けられない爆発力は大きな魅力。入団時から課題とされてきた外野守備も、今季はフェンス際での好守を度々披露するなど年々安定感が増してきている。
岸田護監督も「東京ドームで2本打ったところから、かなり自信を持って打席に立ってくれているように感じています」と評価していた。シーズン終盤は上位打線での出場が増えたが、来季は上位、中軸でシーズン通しての活躍が期待される。「調子の波が激しいと言われてきた。できるだけ波を少なくしたい」と来田。
オリックス・バファローズジュニア出身、
糸井嘉男の応援歌を引き継いだ背番号38が、来季4年ぶりの覇権奪回を狙うチームをけん引する。
写真=BBM