
今季は出塁率が3割を超えるなど、出塁能力が光った平沢
現役ドラフトで
西武に移籍して1年目の昨季はわずか7試合出場、打率.059に終わった。打撃向上を胸に期して挑んだ今季、
平沢大河は明らかに変わった。
開幕こそ二軍で迎えたが、4月7日の
ソフトバンク戦(みずほPayPay)で今季一軍初スタメン起用され、初打席から2打席連続安打を放つと、19日の
日本ハム戦(エスコンF)では4安打を記録。その後も10試合連続出塁を果たすなど、4月は打率.362をマークし信頼を勝ち取っていった。
状態の波こそあれ、平沢は昇格以降、一度も抹消されることなく年間通して一軍に帯同し、91試合出場で自己最多の71安打、打率.250の成績を残した。躍進の要因を平沢自身は「メンタル。一番最初にポーンと(好成績で)行けたのが大きかった」と話す。
「今までは『今日打てなかったらファームだ』と思って変に力んでしまっていました。そういう不安が今年はなくなったことで、平常心でできたことが一つの理由だと思います」
戦う相手が「危機感」ではなく「相手投手」に専念できるようになったことで、「コーチやアナリストの方と話して『この投手、このバッテリーはこういう攻め方だ』などを整理して打席に立てた。それで結果が出なければ『次はこうして行こう』と反省を踏まえながら次の試合に臨めたのが大きい」と振り返る。
自身にとって初の交流戦優勝やリーグ戦の上位争いへの貢献、さらにCSでの戦いも経験。チームのために「自分がアウトになっても効果的な意味のある打席を増やしたい」と語る平沢が、11年のキャリアで最高のシーズンを過ごしたのは間違いない。
写真=BBM