
シーズン通して一軍ベンチ入りを果たした岸。チームに欠かせない存在だった
プロ7年目で初めて一度も抹消なくシーズン通して一軍ベンチ入りを果たし「皆勤賞」に輝いた。99試合出場中38試合とスタメン起用は決して多くはなかったが、状況を一変できる「意外性」が魅力とされる打撃、確実性の高い外野守備、一塁も守れるユーティリティー性、そして俊足と、代打や守備固め、代走として攻守走で重用され、勝利に大きく貢献した。
ただ、
岸潤一郎自身の中では、一軍を完走できた要因を「声を出したから」だと捉えているという。「(試合の)頭から行くことのほうが少ないので、なんとかベンチからチームの雰囲気を良くしようということは意識していました。まあ、それで実際本当に良くなっているかどうかは全然自分では分からないですけどね(笑)」
当然、レギュラーとして定着し、全試合フルイニング出場が最大の目標だ。だが今季、
桑原将志がフリーエージェントで加入し、試合に出ている、出ていないにかかわらず、積極的に声を出してチームを盛り上げている姿を見て、あらためてそれにより活発な雰囲気にすることの大切さを感じたという。
「プレーで貢献できるのが一番ですけど、ベンチからでもチームが勝つためにできることはあると思うので、それをしようと思って」
気がつけば29歳。12月には30歳の誕生日を迎える。チームの中でも中堅となり、若い選手たちが気後れすることなくプレーできるようにと気遣い、積極的なコミュニケーションも心掛けている。
「縁の下の力持ち」としてベンチからもチームを支えた岸の存在もまた、チームの2位躍進の大きな原動力だったのは間違いない。
写真=BBM