
大きな離脱なくシーズンを完走し、ブルペンの柱となった島本
“縁の下の力持ち”としてリリーフ陣を支えたのが、昨年11月に
阪神からトレードで加入した
島本浩也だ。レギュラーシーズンはクローザーの柳川に続く、チーム2位の46試合に登板し、2勝3敗2セーブ、防御率2.61の成績を残した。
シーズン開幕から勝ちパターン、火消しなどさまざまな場面でフル回転した。4月22日の
楽天戦(エスコンF)では移籍後初勝利をマークし、同30日の
西武戦(ベルーナ)では同初セーブも挙げた。プロ16年目を迎えた左腕の魅力は、落ち着いたマウンドさばき。ランナーを背負っても、動じることはない。ブルペン担当の武田投手コーチも「ザ・リリーフ人間って感じ。貴重な戦力です。ボールで抑えるより、ピッチングで抑えるタイプ。度胸もある。ファイターズにいないタイプ。145キロくらいでベース盤の球が速い。バッターからしたら速く感じると思う」と信頼を寄せていた。
疲れが見えた8月にリフレッシュを兼ねた登録抹消もあったが、大きな離脱なくシーズンを完走。入団時には阪神でも同僚だった齋藤しか知り合いがいないと話していたが、自らご飯に誘うなど交流を深め「誰とでもしゃべれるようになりました」。中でも、球場の行き帰りなど行動を共にしていた同じサウスポーの堀は「いろいろ一言アドバイスはたくさんもらえる。左(投手)は右と比べて少ないので分かり合えるところも多いと思うし、そこは良かったです」と感謝していた。心優しきベテラン左腕は、後輩たちにも好影響を与えていた。
写真=BBM