球団では21年ぶりに大台に乗せた。それは10月1日の
楽天戦(楽天モバイル)で栗原陵矢が初回に放った一発だ。最も得意とする内角低めの直球に対し、右足を強く踏み込んで振り抜いた。右翼ポール際に飛び込むソロ本塁打。これが球団では2005年以来となる40号到達となった。
野村克也、
門田博光、
小久保裕紀、
松中信彦、ズレータに続く球団史上6人目、14度目の快挙達成に「目標にしていた数字を達成できてよかった」と安堵の表情を浮かべた。
開幕前から取り組んできたことをぶらさなかったことが実を結んだ。試合中のベンチでは斜め前に座る栗原の様子を1年間見ていた小久保監督は「自分が今年やってきた打ち方、ボールに対する力の伝え方をぶらさなかった。ベンチではいつも僕の前で下半身の使い方をチェックしているけど、全くぶれなかった。それが恐らく飛距離につながったんだろうと思う」と明かす。タイミングを取るために上げた右足を強く踏み込み、重心を投手側に移動させることを意識したことで、球に伝わる力が格段に大きくなった。
これまでのキャリアハイだった21年の21本から約2倍。一気にスラッガーとして成長したが、「ちょっとでき過ぎと言うか、あまり自分でも想像はしてなかった」と栗原は苦笑い。それでも小久保監督は「今年は40本を目標としてなかっただろうけど、来年はそうせざるを得ない。そこに向けてやってもらえれば」と期待する。新たな目標は2年連続40本塁打到達だ。
写真=BBM