ポーカーフェースの裏に、異国での生活との苦闘があったはずだ。それでも新助っ人は前評判どおりのパワーを証明した。
セ・リーグで2位だったチームは10月11日に
DeNAとのクライマックスシリーズ・ファーストステージで敗退。来日1年目で四番を担い、打率.252、チームトップの25本塁打&81打点で打線を引っ張った右の大砲は、「素晴らしい球団。来年も契約していただけたらまた戻ってきたい」と語った。球団は来季の残留オファーを検討している模様で、受諾することが濃厚だ。
名門レッドソックスにいた2020年に史上初となる「メジャー・デビュー10試合以内で5試合連続本塁打」を達成した元トッププロスペクトは、30歳で日本球界へ。球団の外国選手による25本塁打到達は10年の
ラミレス以来16年ぶり。来日1年目に限っては1993年のバーフィールド以来、33年ぶりの快挙を達成した。
9月上旬には、めまいの症状が出てベンチを外れる試合も続いた。本人は否定したものの、慣れない環境でのストレスと無縁ではないだろう。そんな苦難も乗り越えて、最後まで主砲の責務を全うした。
「日本の野球についていろいろ学ぶことができたのが、それなりの結果につながった」
アメリカにいたころから
王貞治氏の書籍を英訳した本を読み込んでいたという勉強家。2年目の来季は、アメリカでの少年時代に
ヤンキースでプレーしていた
松井秀喜新監督の下、さらなる飛躍が期待される。
写真=BBM