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ヤクルト・山田哲人 胸に抱く熱い思い/守備職人のプライド

 


 悲願を何とか達成したい。プロ14年目を迎えた山田哲人が求める称号がある。ゴールデン・グラブ賞だ。「僕の中ではゴールデン・グラブ賞が一番の目標。(守備で)たくさんの人に認められたいという思いはあります」と熱い思いを胸に抱く。

 山田といえば、これまで「打撃」で数々の偉業を達成してきた。日本球界初となる3度のトリプルスリー(シーズン打率3割、30本塁打、30盗塁)や日本人右打者シーズン最多の193安打(2014年)、史上初の本塁打王と盗塁王の同時獲得(15年)など数えきれない。

 ただ、「守備」にも高い意識とプロとしてのプライドを持つ。若手のころから守備力も磨いてきており、今やチーム内ではトップクラスの実力者。スタイルは、ヤクルトの歴代の先輩たちから受け継いだ『堅実型』で「取れるアウトはしっかり足を使って取りなさいとプロに入ってから教えられているので、その教えを徹底してやっていきたい」と明かす。

 最高の相棒が、最高の守備を支える。13年シーズンからドナイヤ社製のグラブを一貫して愛用。守備にもグラブにも興味を持ちだしたきっかけとなった至極の逸品だ。16年にアドバイザリー契約を結び、今でも万全なサポートを受けている。

 森岡良介内野守備走塁コーチは「予測する力がある。能力的には守備範囲を含めて申し分ないですけど、ポジショニングがすごい。ある程度こちらも指示するけど、自分で考えて細かいところはやってくれる」と厚い信頼を置く。山田は高い守備力でもチームを勝利に導く。

写真=BBM
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