延長11回の死闘を制し、交流戦の首位に躍り出たのが6月3日のロッテ戦(QVCマリン)だった。リードを2度追いつかれた乱戦で、勝利投手になったのが朝倉健太投手。延長10回を3人で抑え、直後の決勝点で3勝目を手にした。

「とにかくどこを任されても、必死に投げています。それとどんなときも低め。これを肝に銘じて、一発には気を付けています」

　先発中心で投げてきた朝倉にとって、救援白星は実に8年ぶり、2度目のことだった。日程に余裕がある交流戦期間中は、チーム事情でブルペンに。経験のなさは気迫と細心さで補って、貴重なウイニングボールを手に入れた。