
36歳という年齢のこともあるが、子どものクラブハウス入りの制限を受け引退したラローシュ。この一件では誰が悪いということでもないが……/写真=Getty Images
3月15日、
前田健太がオープン戦でホワイトソックス相手に投げた日、複数の日本人記者は、ホワイトソックスのクラブハウスで対戦打者たちに前田の印象を聞いていた。同じ時間、同じ場所で、ホワイトソックス番記者たちは、突然引退を表明したアダム・ラローシュ一塁手について、チームメートの反応を聞いていた。
「なぜ年俸1300万ドルを捨てて、辞めてやめてしまうのか?何があったのか?」
メッツのマイケル・カダイア(年俸1250万ドル)につぐ驚きの事態である。
その翌日、理由が判明した。ラローシュは契約したとき、息子ドレイク君がクラブハウスに出入りする許可を得ていた。春のキャンプでは息子のユニフォームとロッカーが用意され、シーズン中もロッカーが与えられた。
MLBでは、子どもたちがクラブハウスに出入りしたり、親と一緒に練習のフィールドに立つシーンをよく見かける。とはいえドレイク君ほど長くというのは珍しい。元GMで、フロントのトップにいるケニー・ウイリアムスはラローシュに、「毎日のように仕事場に子どもをつれてくる職場はアメリカにはない。半分にしてほしい」とリクエストした・・・
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