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【大学 University】

第62回全日本大学選手権大会

混戦の様相見せる春の大学王者決定戦

近大、東北福祉大の強豪が1回戦で激突

 62回目を数える全国大学選手権大会が、6月11日から神宮球場と東京ドームで開幕。春の大学王者を決める戦いが繰り広げられている。

 混戦模様の今大会だが、“戦国東都”を4季連続で制し、昨年に続く出場となる亜大は、絶対的エースの東浜巨(現福岡ソフトバンク)が卒業したが、九里亜蓮(4年・岡山理大付)、山崎康晃(3年・帝京)の両先発右腕が安定。課題の打撃陣も、今春リーグ首位打者の長曽我部竜也(3年・新田)、新人賞の水本弦(1年・大阪桐蔭)など厚みを増した。経験豊富な主将兼正捕手の嶺井博希(4年・沖縄尚学)が、チームを11年ぶり5度目となる頂点へ導けるか注目だ。亜大は、大会2日目に東京情報大と近大工学部の勝者と対戦する。

▲亜大は九里と山崎[写真]の両右腕で11年ぶりの頂点を目指す[写真=田中慎一郎]



 昨年の同大会を制した東京六大学からは、最終カードで法大との直接対決を制した明大が出場。今春のリーグベストナインに5人が名を連ねるなどタレント豊富で、11試合に登板した6勝の山崎福也(3年・日大三)がチームをけん引する。

 昨秋の明治神宮大会で初優勝を飾った桐蔭横浜大は、エース・小野和博(4年・磯原)が健在。同じく、明治神宮大会で完全試合を達成した多和田真三郎(2年・中部商)、大学ジャパンの主砲として期待される山川穂高(4年・同)を擁する富士大も注目の存在だ。

 4年ぶり28度目出場の古豪・近大は、1回戦で7年連続30度目となる東北福祉大と激突。1回戦屈指の好カードは大会2日目の東京ドーム第1試合、勝者は九州地区を勝ち上がった日本文理大と対戦する。

 今大会の初出場校は、中国地区大学代表の吉備国際大。創部24年目にして悲願の初優勝を果たした同校が、全国の舞台へ挑む。

 決勝は6月16日、神宮球場で行われる予定だ。

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