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慶大野球部創部125周年記念式典 高橋由伸氏らOBが集結

 

慶大野球部創部125周年記念式典
高橋由伸氏らOBが集結

「陸の王者」が125年から新時代へ

『慶應義塾体育会野球部創部125周年記念式典』が12月7日、慶大三田キャンパスで開催された。壇上の出席者から次々と叱咤激励の言葉が飛び出し、『壮行会』のような雰囲気も。いずれにしても、東京六大学リーグでは春5位、秋4位、早慶戦では6連敗中という苦境を脱したいというのが共通の願いだったようだ。

 第1部ではまず、日本オリンピック委員会・竹田恆和会長による公演がスタート。やはり最大の悲願は2020年東京五輪での野球、ソフトボールの復活。IOC憲章が変更されない限り不可能とした上で「2020年には期待はあるかと思う」と、前向きな姿勢を示した。

 第2部ではスポーツキャスターの青島健太氏を司会に、元産経新聞記者・名取和美氏、読売新聞特別編集委員・橋本五郎氏、SFC環境情報学部准教授・加藤貴昭氏、読売巨人軍・高橋由伸選手の5名によるパネルディスカッションが開催された。

 東京六大学リーグ23本塁打の記録を保持する高橋選手は「今は投高打低。僕らのころは150キロを投げる選手なんていなかった」と投手のレベル向上に言及。そして部員たちには「自分の得意分野で貢献してほしい。野球部は4年間で終わらない。卒業後も覚悟を持って歩んでほしい」。

 加藤氏はアメリカでプレーした経験や、現在教えている内容を紹介。「考えながら練習すること」の重要性を説き、「試合では考えてはいけない」という持論を展開した。

 橋本氏は「慶應を代表して戦っていることを自覚してほしい」と厳しくも温かいアドバイス。そして名取氏の以下の言葉には会場から大きな拍手が起こった。「最近、(内部進学の)塾高の選手がレギュラーを占めていますが、私は1浪、2浪と苦労して入る選手に頑張ってもらいたい!」

 言葉こそ違えど、そこにあるのは同じ母校愛。未来へ向けた前向きな話で講演会は終了した。

▲式典のパネルディスカッションに出席した左から青島氏、橋本氏、名取氏、加藤准教授、高橋由[写真=高原由佳]

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