週刊ベースボールONLINE

  3

第27回ハーレム・ベースボールウイーク
異色の侍ジャパン大砲・武藤[早大]が下した究極の決断
一般入試から努力を重ね大学日本代表へ大出世

写真=田中慎一郎

▲東京六大学リーグで今春、打率.477で首位打者を獲得。歴代の大打者が手にしてきた、栄光のブロンズ像を手にした



3回戦敗退で目覚めた取り組みの甘さ

 第27回ハーレム・ベースボールウイーク(7月11~20日・オランダ)に出場する侍ジャパンに、異色のキャリアを持つスラッガーがいる。早大の四番・武藤風行(4年・金沢泉丘)だ。

 まず出身校に驚かされる。小、中学はエリートが通う金沢大の付属校。そして、高校は石川県で県立トップの進学校に入学した。野球部は戦前の金沢一中時代を含め、夏4度の甲子園経験がある伝統校だ。とはいえ、直近の出場は1963年。近年の私学優勢の勢力図にあって甲子園へのハードルは高いのが、現状としてあった。武藤は入学当初、高校で野球を辞めるつもりだったという。

「野球強豪校でプレーしたいとは思わなかった。最後はどうせなら、公立校で甲子園へ行ったら格好良いかな、と。学力的にトップの学校を目指しました」

 現実は厳しかった。3年夏は県16強。1年秋から不動の四番・遊撃の武藤は1、2回戦で計7打数4安打5打点の大暴れも、金沢市工高との3回戦では4打数無安打。チームも3対10と大敗して高校野球は終わった・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

この記事はいかがでしたか?

アマチュア野球情報最前線

アマチュア野球情報最前線

アマチュア野球取材班、ベースボールライターによる、高校・大学・社会人野球の読み物。

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング