敦賀気比の初優勝で幕を閉じた春の甲子園。今大会出場32校で、一番の動員力を誇ったのが松山東(愛媛)だった。センバツ最長ブランクとなる82年ぶりの出場。前回の春出場時(旧制・松山中)は初戦敗退を喫したが、松山商との統合時代、1950年夏には全国制覇を遂げている伝統校だ。今大会は二松学舎大付(東京)との1回戦で1点差(5対4)を逃げ切り、創部123年にして記念すべき大会初勝利を挙げている。超満員のアルプス席に入り切れない観衆が内野、外野席にまで押し寄せ、スタンドはスクールカラーの緑で染まった。
東海大四(北海道)との2回戦まで、中2日。チームは浮足立っていた。最も恐れていた達成感が充満……。前評判では不利と見られていた夏春連続出場校に“金星”を挙げたのだから無理もない。松山東OBの堀内準一監督は振り返る。
「(次戦への意気込みより)満足の方が勝っている雰囲気。生活態度でも・・・
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