第41回社会人野球日本選手権大会は10月30日から11月9日まで、京セラドーム大阪で開催される。敗退チームから選出される「補強選手」が存在する都市対抗とは異なり、日本選手権は単独チームで日本一を争う。都市対抗とクラブ選手権の両優勝チームには推薦出場、またJABA対象11大会を制したチーム(日本生命が2大会で優勝し、近畿地区に2増)に出場枠が与えられていることから「2015年間王座決定戦」に位置付けである。大会を展望する。 4年間、努力の結実は見事なストライク投球

法大-明大1回戦の試合前、始球式を行った慶大・川崎は、見事なストライク投球(96キロの真っすぐ)でスタンドの観衆を沸かせた。東京六大学で唯一の女子選手で登録されており、リーグ結成90周年の記念行事で白羽の矢が立った[写真=斎藤豊]
東京六大学リーグは原則、8週制。最終週は早慶戦が固定カードとなっており、両校が前週に試合が組まれることはない。ところが第7週1日目の10月24日、法大-明大1回戦で「KEIO」が試合前に登場した。155センチの女子投手がフッと深呼吸をしてマウンドへ向かうと、9000人の観衆から大きな拍手が沸き起こった。
川崎彩乃(4年・駒沢学園女子)は1888年創部の慶大で、史上初の女子登録選手だ。小学校5年で野球を始め、中学までは男子と一緒にプレー。ちょうどその中学時代に「アマチュアでもあれだけ注目されている。プロ野球を見るような感覚で見ていました」と、早慶戦に憧れを持つようになる。中でも慶大を志望したのは「個人個人で考えてプレーする。スポーツだけでなく勉強も集中して取り組んでいる」雰囲気に惹かれた。
西本聖氏(元
巨人)から指導を受けた駒沢学園女子高では、全国大会優勝。1浪を経て慶大に合格すると、すぐに野球部へ問い合わせ。だが、前例がなかったため、時間を置いて岡浩太郎部長と
江藤省三監督( 当時)との面談を経て入部した。
かつて東京六大学では3人の女性投手がリーグ戦出場を果たしている(95年秋=明大・ジョディ・ハーラーが東大戦で先発、01年春=東大・竹本恵と明大・小林千紘が先発)。しかし、現実的に最速110キロ右腕・川崎のベンチ入りは遠かった。今春から率いる慶大・
大久保秀昭監督は「ゲームでチャンスがあれば、とは考えていたが……。ほかの部員のこともありますし、そこは厳しい」と話した・・・
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