
4カードを終え5本塁打をマークしている慶大・岩見。27日からの早慶戦でシーズン7本塁打の記録に挑戦するが、通算では14本塁打で歴代15位タイと東京六大学にその名を残している/写真=大賀章好
KEIOの怪物スラッガー、シーズン最多本塁打記録に挑戦
慶大グラウンド(神奈川県横浜市)は左翼97メートル、中堅117メートルで、左翼ポール際には高さ15メートル、左中間には高さ10メートルの防球ネットがある。
187センチ107キロの右の大砲・
岩見雅紀(4年・比叡山高)が打撃練習を始めると、打球がそのネットの上を軽々と越えていく。向こう側には民家や保育施設があるため、打席位置をバックネット方向に10メートルほど下げた。それでも越えるため、春のシーズン終了後にはネットを5メートルずつ高くする予定だ。「岩見ネット」が必要になるほどの飛距離。
大久保秀昭監督は「あんなに飛ばすヤツはほかにいない」と、半分あきれたように笑う。
今春は4カード目の明大戦を終えた時点で5本塁打を打っている。開幕の東大1回戦(4月15日)では左翼席上段まで運ぶ2ラン。翌日の2回戦ではバックスクリーンを越えるソロ本塁打。法大3回戦(5月8日)では6回に左翼中段へのソロ本塁打、7回にはバックスクリーン左の中段へ2打席連続となる2ランと、特大アーチが続いている。岩見は言う。
「飛ばそうというより、強くたたこうと思っています。その結果、昨年より飛距離が出ているかな」
難関のAO入試を1浪の末に突破し、慶大に入学した。「最初のころはピッチングマシンのカーブを・・・
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