
埼玉県熊谷市内にあるキャンパス内の施設で調整を進める立正大投手陣。「守り勝つ野球」が基本となるだけに、バッテリーがポイントを握る
「考える野球」を実践する15シーズンぶりの一部
今春は開幕10連勝と圧倒的な力で東都二部を制した。入れ替え戦にも勝利して15季ぶりに一部で迎える秋は、2015年春の専大以来となる一部復帰即優勝を目指す。ただ14年春から指揮を執る坂田精二郎監督は「周りからもそう期待されていますが、見据えているのはあくまで一部の安定勢力になること」と話す。そこには過去の苦い経験もある。09年秋──。立正大は一部初優勝、神宮大会も制した。しかし翌春に二部降格。それから14季、一部の舞台に立てなかった。
「ある代が強くても、次が弱いではなく、常に優勝争いができる一部の実力校でありたい、と。そのためには代々受け継がれていくチームの基盤が必要だと思っています」
坂田監督が基盤として考えているのが「シンキングベースボール=考える野球」だ。薫陶を受けたのは元
楽天監督の
野村克也氏。立正大卒業後、シダックス(2006年限りで廃部)の正捕手として10年間活躍した坂田監督は、02年秋から05年まで監督だった野村氏の下でプレー。
「私は捕手だったので、試合中は必ず・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン