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東京六大学リーグ

慶大が追い求める「4年生野球」の精度

 

1888年創部の慶大は2018年、女性部員初(東京六大学野球連盟としても初)の主務[小林由佳、右]が誕生。主将・河合[中央]と学生スタッフチーフ・泉名[左]による3人が、チーム運営の中心となる/写真=BBM


秋春連覇のキーワード「仲間意識」と「チームファースト」


 7季ぶり35度目の東京六大学リーグ戦制覇を遂げた2017年秋の布陣を見て驚いた。規定投球回数、規定打席に達した旧3年生は不在。さらに、初戦(対環太平洋大)敗退を喫した明治神宮大会で、試合出場(代打から右翼)したのは18年の新主将・河合大樹(4年・関西学院高)のみ。

 17年はリーグ歴代3位の21本塁打を放った岩見雅紀(比叡山高、18年から楽天)、首位打者の清水翔太(桐蔭学園高)など、旧4年生野手がけん引。不動の三番・柳町達(3年・慶應義塾高)と正捕手・郡司裕也(3年・仙台育英高)の旧2年生も、すでに中心選手の存在感を発揮していた。一方、投手陣も最優秀防御率の左腕・佐藤宏樹(2年・大館鳳鳴高)、関根智輝(2年・城東高)の旧1年生が、V奪回に貢献した。

 才能ある新3年生以下が充実しているとはいえ、学生野球は最上級生の雰囲気が・・・

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