
3点のリードを奪った準決勝[対佛教大]だったが、2つの送球ミスが命取りとなり、無念の逆転負けを喫している/写真=大賀章好
チーム全員が味わった「絶対一丸」の重要性
東海大は、今春の首都大学リーグ戦の序盤でピンチを迎えていた。
日本一を目標に掲げて迎えた開幕カードでは武蔵大に連勝。第2週の日体大戦は1回戦で先勝した。ところが、2回戦から連敗して勝ち点を落としてしまう。
安藤強監督は「個が強いのはいいけど、強過ぎる部分がある。チームになっていない」と感じていた。そこで、日体大戦後に選手たちに「絶対一丸」というスローガンを提示した。2015年夏の甲子園で全国制覇を経験した主将・長倉
蓮(4年・東海大相模高)は「『絶対一丸』は日本一に必要な言葉。日体大戦で敗れて、チームを再構築できた」と言う。
選手たちはミーティングを開き、「当たり前のことを当たり前にやろう」と確認し合った。野球では全力疾走や逆方向を意識した打撃など、私生活ではあいさつや掃除など、当たり前のことをおろそかにせずに徹底。4年生は「4年生がチームを変えよう。自分たちがその姿を見せないと、下級生はついてこない」と、率先して行動した。
その中でも先頭に立ったのが・・・
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