
選手宣誓を行った明大の主将・森下。開会式直後の東大1回戦で先発という難しい状況だったが、12回2失点(15奪三振)で完投している/写真=田中慎一郎
「年間4冠」へ好発進!難しい“入り”を突破
どの世界でも「入り」は難しい、とされる。9月14日、東京六大学リーグ戦。今春のリーグ戦覇者である明大は、東大との開幕試合を控えていた。通常とは流れが異なる。打撃練習の後に開会式が行われるため一度、体が冷えてしまう。約15分のセレモニーを終えてからシートノック、そして試合開始というバタバタの状況だった。
明大の主将はエースの
森下暢仁(4年・大分商高)。前季優勝校のキャプテンが選手宣誓を務める習わしがあり、森下は数日前から気が気でなかった。善波達也監督からは、リラックスさせるために「2回、止まっていいよ!」と送り出されたが途中、文言が完全に飛んでしまった。12秒の沈黙の後、滞りなく大役を果たしている。
しかし、2017年秋の途中から32連敗中である東大との1回戦は大苦戦。2対2のまま延長に入り、連盟規定で引き分けとなる12回表に、明大が2点を勝ち越し。森下は被安打7ながら、粘りの投球で154球で何とか逃げ切っている。
森下は試合後「あの宣誓が(投球に)響いていることはなくはない」と・・・
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